会長挨拶

 同窓会会員の皆様には、お健やかに新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
 昨年は、「コロナ禍」という状況が一向に好転する兆しが見えない中で、ロシア・ウクライナの問題をはじめ、円安・物価高騰の経済問題、旧統一教会のことなど大変難しいかじ取りの年でありました。

 話が変わりますが、テレビの大河ドラマの影響でしょうか、「鎌倉時代」の話題が多かったような気がします。中でも、北条氏による執権政治の基礎を固め、「尼将軍」として権力をふるった北条政子の活躍ぶりが視聴者を引き付けていたような気がします。
 その「北条政子」が愛読したといわれる著書が「貞観政要」と言われています。
 この「貞観政要」は、帝王学の教科書と言われるくらい長く愛読されてきたと言われており、名君の誉れ高い「唐」の功績の高い人・太宗(李 世民)とそれを補佐した名君たちとの政治問答集であります。「唐」の太宗の没後40~50年経ったころ、中国の史家によって編纂されたものです。
 「北条政子」は、わざわざ学者に命じて和訳させるほどのほれこみようで、以後、北条氏は代々、この書を治世の参考書として重んじた。とも言われています。
 その中の一例、「流水の清濁はその源にあり」とか「君は舟なり、人は水なり」、「人道は謙を好む」ほか多くの問答が登載されており愛読しています。(*徳間書店発行の「貞観政要」より引用)

   新しい年が明けました。山積する課題は多いと思いますが、「あきらめず」「しっかりと未来を見つめて」「適度な息抜きもして」「仲間を大切にしながら」すばらしい年になるよう祈っています。
 人と人とのつながり・交流はしっかりと維持していくことが大切であると考えております。

 コロナ禍の中での今の心境かな―と思うこと。それは、『永(なが)らえば またこの頃(ごろ)や しのばれむ 憂(う)しと見し世ぞ今は恋しき』
 現代語訳
 この先もっと長く生きていれば、つらいと思っている今この時もまた懐かしく思い出されてくるだろうか。つらく苦しいと思っていた昔の日々も、今となっては恋しく思い出されるのだから。
(*藤原清輔朝臣(ふじわらのきよすけあそん)・新古今集より引用。)
(小倉百人一首84番歌に選ばれている)

 新型コロナウィルスの世界的大流行は、経済への打撃とともに人々の付き合い方までも一変させました。人々は、様々な行事やその時期に見合った活動をして、付き合い・交流をし、生き甲斐を感じながら生活しているという気がします。同窓会支部や会員とのつながりを大切にしていきます。
 同窓会会員の皆様の更なるご健康とご活躍を祈念しつつ、2023年の新年のご挨拶と致します。

*事務局附記;元宮崎県出納長、元宮﨑大学監事(2004.4~2010.3)、同窓会会長(2018.5~)


農学部長挨拶
農学部長 川村 修

  謹んで新春のお慶びを申し上げます。宮崎大学農学部同窓会の皆様におかれましては決意を新たに元気でお過ごしのことと拝察いたします。日頃より同窓会活動に対しましてご理解とご協力を賜わっておりますことに深く感謝申し上げますとともに、今年も母校である宮崎大学農学部発展のために皆様方のお力添えをお願い申し上げる次第です。
 宮崎大学農学部は、1924(大正13)年に前進の宮崎高等農林学校が設置されてから2024(令和6)年をもって学部創立100周年の輝かしくも記念すべき年を迎えることになりました。岩切文昭同窓会会長と相談し、同窓会と学部が一致団結して100周年を盛り立てることになり、2022年7月に農学部創立100周年記念事業実行委員会を結成しました。同窓会からも広く意見をいただくために、日髙佳久同窓会事務局長と落丸善市前事務局長にも入っていただきました。また、岩切文昭同窓会会長と明石良宮崎大学理事は相談役になっていただいています。記念式典、祝賀会および記念誌だけでなく、様々な記念事業を計画しているところです。さらに、農学部創立100周年記念事業のホームページを作り、懐かしい舩塚キャンパスや運動会などの写真も掲載したいと思っています。同窓の皆様におかれましては、学部創立100周年に是非ともご協力、ご支援のほどお願いします。

 さて、農学部校舎の改修作業が順調に進んでおり、現在北棟、講義棟、そして南棟の半分までの工事が完了しています。 2023年度は獣医棟や動物病院の改修が始まります。学部創立100周年の年には晴れて完了する予定です。ポストコロナに向けての安心できる教育・研究環境を確保するために、空調や視聴覚施設を充実し、収容人数を限定しています。また、講義室の近くに手洗い場を設置し、トイレ環境も大きく改善することができています。機会があれば、新しい農学部棟にぜひ訪問いただければ幸いです。

 また、新たな農学部を構築していくために、本学部のビジョン・ミッションのテーマを決定し、「持続可能な地域社会の構築と世界への発信-SDGsへの取り組みとデータサイエンスの融合-」としました(宮崎大学ホームページ参照:http://www.miyazaki-u.ac.jp/agr/introduction/vision-mission.html)。我々は、異分野融合科学としての農学の特徴を活かし、南九州の温暖な自然や地域社会と調和した農林水産業・獣医療の推進を通して、持続可能な社会の構築と、これを担う人材の育成に学部をあげて取り組みます。

 最後になりましたが、同窓の皆様には、今後とも宮崎大学農学部に対するご支援とご指導をお願いするとともに、皆様のご健勝と益々のご活躍を祈念申し上げ、挨拶とさせていただきます。

*事務局附記;農学部教授(2006.4~)、農学部長(2021.10~)


北棟

獣医棟

南棟


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